伊豆わさびについて

伊豆わさびについて

和食に欠かせない食材

和食に欠かせない食材

和食に欠かせない食材

わさびは日本の固有種で、江戸中期以降、握り鮨に利用されるようになり人気となりました。以降、和食にはなくてはならない香辛料となり、和食文化の発展に貢献しています。

最近では肉料理にも用途が広がるなど、世界が注目する食材になっています。

日本一のわさび産地

日本一のわさび産地

日本一のわさび産地

静岡県のわさび栽培は、安倍川流域や伊豆半島、富士山周辺地域など、豊富な湧水に恵まれた地域に広がり、各地で独自の発展を遂げました。

現在では、栽培面積、産出額ともに日本一で、特に産出額は全国シェアの7割を占めるなど、高い地位と品質を誇ります。わさびは山間地において高い収益を誇る基幹作物であり、農家や企業による加工品作りも盛んで、農家の所得向上や地域振興に大きく寄与しています。

優れたランドスケープ

優れたランドスケープ

優れたランドスケープ

常緑のわさび田は山間地の森林に溶け込み、四季を通じて優れた景観を生み出しており、今後は新たな観光資源としても注目されています。

生物多様性を育む農法

生物多様性を育む農法

生物多様性を育む農法

わさび栽培は、肥料や農薬を極力使用しないため、環境負荷が少ない持続可能な農法です。

急峻な地形の山間地にあって、水の流れを緩やかにするわさび田は、多くの水生生物が繁殖する場を提供し、周辺の森に多くの鳥類などが生息する環境は、環境教育の場としても重要です。

わさび栽培発祥の地と畳石式わさび田

畳石式わさび田

畳石式わさび田

わさび栽培は、今から400年以上前の慶長年間(1596年~1615年)に静岡市葵区有東木で始まり、栽培発祥の地とされています。1607年駿府城で晩年を送っていた徳川家康は、献上されたわさびを気に入り、有東木から門外不出の御法度品としたという言い伝えも残されています。

1892年(明治25年)ごろ、現在の伊豆市で開発された「畳石式わさび田」は、下層の大きな岩から上層へ徐々に意思を小さくし、わさび田内部にも水を通すことで、水温の安定と栄養分や酸素の供給を実現し、安定生産を可能にしました。

さらにこれを富士山麓の御殿場市や小山町の自然条件に合わせて改良したのが「北駿式」で、砂利や石の代わりに富士山の噴火によってできたスコア(多孔質の火山れき)を利用しています。これらの栽培方法により、高品質なわさびを生産し、1年を通して全国に出荷しています。

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